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夫婦の生活費は平均いくら?理想の内訳や世帯年収別のシミュレーションを解説

「共働きなのに思うようにお金が貯まらない」「ほかの家庭よりお金を使っている気がする」など、自分たち以外の夫婦の生活費が気になる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、夫婦の生活費の平均や理想の貯蓄額を解説します。夫婦の生活費シミュレーション、生活費を抑えるコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

夫婦の生活費の平均と内訳は?

総務省の「家計調査(家計収支編)2021年」によると、二人暮らし(勤労者世帯)の毎月の消費支出は平均248,144円でした*1。各項目の支出は、以下のとおりです。

項目

支出金額

食費

66,327円

住居費

19,521円

光熱・水道費

19,168円

家具・家事用品費

11,048円

被服・履物費

6,539円

保健医療費

14,924円

交通・通信費

34,529円

教育費

507円

教養娯楽費

21,481円

その他の消費支出

54,099円

上記の生活費には、税金や社会保険料などの非消費支出は含まれていません。

持ち家がある世帯が80%と多く、消費支出には住宅ローンが含まれていないため、住居費が19,521円と低くなっています。

そのため、住宅ローンや家賃の支払いがある夫婦の支出は、上記の平均よりも高くなることが考えられます。その他の項目に関しても、子どもの有無や仕送りがあるかなどさまざまな要因で生活費が変わってくるので注意してください。

なお、その他の消費支出には、交際費や美容代、仕送り金などが含まれています。

年齢別の夫婦の生活費

次に、ふたり以上の世帯の消費支出を年齢別にみてみましょう。*2

教育費やその他の支出は年齢が上がるにつれて高くなり、40代~50代にピークを迎えています。50代は仕送り金も高く、子どもがいるかどうかで夫婦の生活費は大きく変わってくるでしょう。

20代は食費や教育費が安く、ほかの世代と比べて生活費が低くなっています。また、比較的収入が少ない20代でも、医療費や被服費などはほかの年代と大きな差がありません。

共働き・片働きの夫婦の生活費

夫婦の支出は、共働き・片働きでも異なります。*3

共働き世帯の夫婦は、片働きよりも食費や交通費、その他の消費支出が高くなっています。食費の内訳をみてみると、外食費や調理食品、肉などにお金がかかっている傾向です。夫婦ともに働く世帯は、外食や総菜を買う機会が多くなり、支出が増えていることがわかります。

折半はおかしい?夫婦の生活費の負担方法

「共働きなら、生活費を折半にするべき?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。夫婦で生活費を折半するべきかどうかは、家庭によりさまざまです。

  • 共有口座をつくり、それぞれが事前に決めた金額や割合の生活費を入金する
  • 夫が住居費、妻が食費というように項目ごとに負担する
  • 夫の収入で生活費を支払い、妻の収入分を貯蓄する

上記のように、生活費の負担方法にはいくつもあり、一般的には夫婦の収入の差などに応じて決めます。夫婦でよく話し合い、収入のバランスを考慮した上で、ふたりが納得できる方法で生活費を負担し合うことが大切です。

 

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夫婦で毎月いくら貯金するのが理想?

夫婦の生活費から、毎月いくら貯金するのが理想なのでしょうか。家計調査の平均貯蓄率(2人以上の勤労者世帯)をみてみると、以下のような結果でした。*4

年代

平均貯蓄率

34歳以下

39.0%

30代後半

38.3%

40代前半

38.4%

40代後半

33.1%

50代前半

33.9%

50代後半

34.5%

どの年代も30%を超えている結果です。なかでも、20~30代の若い世代は教育費がかからない家庭も多く、貯蓄に回せる割合が高い傾向にあります。

ただし、上記はあくまでも平均であり、実態を示しているとは限りません。夫婦の収入が少なく、あまり貯蓄ができていない家庭は、まず10%を目標にしましょう。ある程度収入があり貯蓄に回せるなら、20~30%程度の貯蓄を目指すと良いでしょう。

夫婦二人暮らしの生活費を世帯年収別にシミュレーション

世帯年収400万円の夫婦の生活費シミュレーション

世帯年収400万円、片働きの夫婦を想定したシミュレーションを紹介します。この場合、手取り年収はおよそ320万円、月収でいうと約26万円です。

項目

金額

月収

260,000円

貯蓄

52,000円

住居費

65,000円

食費

39,000円

光熱費

15,000円

通信費

13,000円

交通費

13,000円

保険料

10,000円

日用品費

10,000円

お小遣い

25,000円

その他

18,000円

20代で子どもがいない夫婦は比較的貯蓄しやすいと考えられますが、片働きのため貯蓄を20%として試算しました。

子どもがいる家庭は、上記の支出に加えて教育費などもかかります。

世帯年収600万円の夫婦の生活費シミュレーション

次に、年収300万円、子どものいる共働き夫婦を想定したシミュレーションを紹介します。夫婦の年収は600万円、手取り年収を480万円とすると、月収40万円となります。

項目

金額

月収

400,000円

貯蓄

80,000円

住居費

100,000円

食費

60,000円

光熱費

18,000円

通信費

15,000円

交通費

15,000円

保険料

15,000円

教育費

10,000円

日用品費

15,000円

お小遣い

40,000円

その他

32,000円

子どもが産まれる前よりもお金がかかりやすいので、貯蓄率を20%としてシミュレーションしています。

格安スマホへの乗り換えで通信費を抑えるなど、工夫次第では貯蓄に回せる割合を上げられるでしょう。

年収1,000万円の夫婦の生活費シミュレーション

最後に、世帯年収1,000万円、子どものいる共働き夫婦の生活費をシミュレーションしました。手取り収入を720万円、月収60万円として試算しています。

項目

金額

月収

600,000円

貯蓄

150,000円

住居費

130,000円

食費

75,000円

光熱費

18,000円

通信費

20,000円

交通費

20,000円

保険料

30,000円

教育費

30,000円

日用品費

15,000円

お小遣い

60,000円

その他

52,000円

なお、共働きで年収1,000万円の場合と、夫婦のうち一方のみの収入で年収1,000万円を得るのとでも、手取り収入に差がでます。日本では累進課税制度がとられており、所得が多いほど税率も高くなるからです。

このケースでは貯蓄割合を30%としましたが、上記の手取りよりさらに少なくなるパターンも考えられます。支出割合に正解はないため、夫婦でよく話し合い、ふたりが納得する方法でやりくりすることが重要です。

夫婦の生活費を抑えるコツ

夫婦の生活費は、お金の管理方法の工夫や節約により抑えることが可能です。出産やマイホームの購入、子どもの進学など、ライフイベントが発生すると生活費もかさみます。節約のポイントを押さえて、生活費の負担を減らしましょう。

  • 固定費を見直す
  • 項目ごとに予算を決めておく
  • 所得控除を利用する
  • 家族割を活用する
  • キャッシュレス決済を活用する
  • 夫婦で家計を共有する

固定費を見直す

毎月かかる固定費を見直せば、年間の夫婦の支出を抑えられる可能性があります。1度見直せば継続的に支出を減らせるので効果的です。

たとえば、毎月5,000円支払っていた大手キャリアを格安スマホに乗り換えて、毎月2,000円になれば、毎月3,000円通信費を抑えられます。

年間に換算すると36,000円、夫婦ふたりとも乗り換えれば、年間72,000円も節約になる計算です。

項目ごとに予算を決めておく

給与が入ったら、食費・交通費・衣服費・美容費などの項目別に毎月の予算を決めておきましょう。

予算を決めていれば、その範囲内でやりくりしようとするため、無駄な支出を抑えられます。何にいくら使っているかわからない状態では、思うようにお金が貯まりません。

また、年単位で発生する大きな支出も、事前にある程度わかるものは書き出しておきましょう。逆算して必要な金額を積み立てれば、その中から支払えるため必要なときに慌てる心配がありません。

具体的には、自動車税などの税金、車検費、ご祝儀代、帰省費、保険料などを積み立てておくと良いでしょう。

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所得控除を利用する

所得控除は、税金を計算する際に所得から差し引けるものです。以下でいくつか紹介します。

控除の種類

概要

医療費控除

1年間に支払った医療費が一定額を超える場合に所得控除が受けられる

生命保険料控除

生命保険料、介護医療保険料、個人年金保険料を支払った場合に所得控除が受けられる

社会保険料控除

社会保険料を支払った場合に所得控除が受けられる

寄附金控除

ふるさと納税などの寄付を行った場合に所得控除が受けられる

配偶者控除

配偶者特別控除

控除対象配偶者がいる場合に所得控除が受けられる

生命保険料控除は、払い込んだ保険料の金額に応じて最高12万円の所得控除が受けられるものです。

妻の収入がない専業主婦の家庭は、夫が保険料を払い込めば所得控除を受けられます。ただし、すでに夫名義の保険が生命保険料控除の上限に達している場合は、控除額は変わりません。 一方、共働きの家庭なら、夫婦それぞれが所得控除を受ければ節税効果がより高くなります。

また、ふるさと納税を夫婦それぞれで行うと返礼品分がお得になります。家庭の状況に応じて、税金優遇のメリットを賢く利用しましょう。

家族割を活用する

夫婦での利用で割引が受けられるサービスを活用しましょう。通信会社によっては、家族で利用すると割引になるプランを提供しています。通信会社によっては、使えるデータを家族でシェアすることも可能です。

また、スマホ代以外にも、ファミリープランがあるサブスクリプションサービスを活用する、クレジットカードの家族カードで年会費を抑えるなどの方法があります。

キャッシュレス決済を活用する

カードや電子マネー、スマホ決済などのキャッシュレス決済を利用すれば、ポイント還元などがあり現金よりお得に支払えます。時期によっては、通常より多く還元が受けられるキャンペーンが開催されることもあります。

使いすぎが心配なのであれば、事前にチャージするプリペイド式をおすすめします。事前に決まった金額を入金するので、支出管理にも役立ちます。

夫婦で家計を共有する

夫婦でも、お金に対する価値観は異なります。お互いがお金を自由に使っていると、「思ったより貯まっていなかった」ということも起きるでしょう。

家計の支出を把握できず、何に使ったかわからない支出も多くなります。まずは夫婦でお金について話す場を作り、家計のやりくりを共有しましょう。家計簿アプリなどを活用して支出を可視化すれば、無駄な出費がないかどうか判断できるようになります。

夫婦ふたりで使えるB/43は生活費の管理におすすめ


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B/43は誰でも「Balance(残高)/予算」を意識して生活できる、Visaプリペイドカードと家計簿アプリがひとつになった『家計簿プリカ』という新しいジャンルのサービスです。

家計簿アプリとカードは連動しており、カードの利用履歴がアプリにリアルタイムで反映される仕組みになっています。B/43カードご利用に年会費は不要です。

毎月の予算を入金してカードで支払うだけで履歴や残高を共有できます

ふたりで決めた予算の1ヶ月分の金額をB/43に入金して、この範囲内でやりくりしていくだけで、支出がリアルタイムに記録されていきます。手入力やレシートの読み取りといった作業は不要です。1ヶ月のスタート日も給料日などに合わせて自由に設定できます。

カードで支払うとリアルタイムで通知が届き、代金はB/43ペアカードの残高から引き落とされます。カードを使うだけで自動で支出が記録されるので、面倒な立替や精算といった作業は不要です。

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予算を設定してもっと便利に

B/43は、1ヶ月分の予算を設定して使うこともできます。予算を設定すると、予算に対して「あといくら使えるか?」をいつでも確認できます。

各カテゴリ別の予算を設定して表示することもできます。カテゴリー別の3ヶ月の平均支出もわかります。

ポケット機能で目的別にお金を整理

B/43のポケットは、使う目的ごとにお金をわけて管理できます。封筒やパスポートケース、ウォールポケットを使った「袋分け管理」がスマホ1つで実現できます。

例えば予算内で生活するために週毎に使うお金を分けて管理したり、大きな買い物のために予算を先取りするために活用したり、予算内で余ったお金をご褒美用として分けて置いておくなど幅広い活用方法があります。

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夫婦の生活費はふたりで話し合い管理しよう

夫婦の生活費は、年齢や子どもの有無、ライフスタイルなどにより異なります。まずは、何にいくら使っているかを把握することが大切です。家計簿アプリなどを活用し、夫婦の支出の見える化をしましょう。

B/43ペアカードは、ふたりで使えて、支出の管理も共有できるプリペイドカードです。家計簿アプリとしても使えるので、家計の共有に役立てられます。

専門家からのコメント

節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー 丸山 晴美 氏

夫婦のお金で大切なのは、お互いが家計に興味を持つことです。所得が高くなりやすい共働き世帯では、節約はもちろんのこと、節税を意識することもおすすめします。例えば「iDeCo」(個人型確定拠出年金)は、60歳までは引き出すことはできませんが、掛け金の全額が所得控除となり、所得税、住民税が軽減されます。

他にもお子さんが生まれたら早めに教育費も貯めておきたいところです。物価上昇局面では積み立て投資をすることで、将来的なインフレリスクを軽減することができるとされています。その際、「つみたてNISA口座」を利用して、投資信託を長期間積み立てながら運用することで、将来のお子さんの教育費用の一部を備えることができます。さらに、投資で出た利益に対する約20%の税金が非課税になるため、一般的な証券口座と比べても、利益が得やすなります。

夫婦と同棲カップルのお金は似て非なるものがあり、より現実的です。とはいえ毎月のお金の流れが見えないと、どこから節約してよいのか、いくら貯蓄や投資にお金が回せるのかなどが見えてきません。夫婦で日々の出費がアプリで管理できる「B/43」を使って、家計のやりくりや見直しを二人で話し合ってみてはいかがでしょうか。