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生活防衛資金とは?目安の金額と貯める方法を解説

生活防衛資金とは、いざというときに必要となるお金を備えるための積立金のことです。具体的には、災害や失業など、予期せぬ出来事に備えるために、生活費の数ヶ月分を確保することが目的となります。

今回の記事では、生活防衛資金の目安の金額や貯める方法について詳しく解説します。生活防衛資金を準備することで、万が一の時にも安心して生活することができるため、ぜひ参考にしてみてください。

生活防衛資金とは?

生活防衛資金とは、経済的に不測の事態が発生し、特別費が発生した場合に備えるための資金を指します。生きていくなかで、以下のような思いもよらない事態に直面する可能性があります。

  • 地震や津波など自然災害に遭って住む場所をなくした
  • 突然の病気やケガで働けなくなってしまった
  • 勤務先が倒産してしまった

生活防衛資金を準備しておくと、上記のように収入がなくなったり、突然の出費が必要な事態となったりしても、比較的柔軟に対応できます。

生活防衛資金と貯金の違い

生活防衛資金と貯金の違い
生活防衛資金と貯金は、お金を貯めるという点では同じですが、主な違いはお金の用途や目的にあります。

生活防衛資金は、万が一の出費や生活費のためのお金です。一方、貯金は個人によって異なりますが、結婚、出産、旅行、車の購入など、今後のライフステージで予想される出費に備えたお金になります。

そのため、生活防衛資金は不測の事態の際にすぐに使える自由度が必要です。一方、貯金の場合は運用なども考慮して、金利の高い定期預金や学資保険など、すぐに引き出せない仕組みを選択する場合があります。このお金の貯め方の違いも、生活防衛資金と貯金の違いだと言えます。

特に、「これから一人暮らしをはじめる」、「独立して起業する」など、生活スタイルが大きく変化するときは、貯金よりも先に生活防衛資金を確保しておくと安心です。

なお、20代の方で毎月の目安額や貯金のコツを知りたい方は、こちらの記事も合わせてチェックしてみてください。 b43.jp

生活防衛資金はいくら必要?目安を知ろう

生活防衛資金の目安は、「当面の生活費」の金額となります。生活費の3ヶ月分から1年分くらいが目安とされています。ただし、一人暮らしや夫婦二人暮らしなど、世帯の人数により生活に必要な金額は異なります。以下に、世帯の人数ごとの生活防衛資金の目安をご紹介します。

生活防衛資金の目安

一人暮らし

一人暮らしの場合、生活防衛資金は生活費の3ヶ月分程度が目安です。総務省の家計調査によれば、単身世帯の1ヶ月の消費支出は155,046円(2021年)となっているため、この場合の一人暮らしの生活防衛資金の目安は、約48万円程度(16万円×3ヶ月)となります*1

なお、家計調査の消費支出は、単身世帯の平均的な支出額です。ご自身の家賃や食費、水道光熱費、ローンなどから1ヶ月分の生活費を計算すると、より正確な生活防衛資金の金額を知ることができます。

夫婦二人暮らしや同棲中のカップル

夫婦二人暮らしや同棲中のカップルの場合は、生活費の6ヶ月分程度が生活防衛資金の目安です。総務省の家計調査における二人以上世帯の1ヶ月の消費支出は279,024円(2021年)であるため、大まかな金額は約168万円程度(28万円×6ヶ月)となります*2

ただし、上記の家計調査の金額は、子どものいる世帯を含む金額となっているので、ふたりで生活している場合は168万円よりも少なめの金額に設定しても良いでしょう。また、ふたりとも働いている、ひとりだけ働いているなど、ふたりの働き方に合わせて金額を考慮しましょう。

子どものいる家庭(三人暮らし以上)

子どものいる家庭など、三人暮らし以上の場合の生活防衛資金は、生活費の1年分程度が目安です。総務省の家計調査における二人以上の世帯の1ヶ月の消費支出は279,024円(2021年)ですので、約336万円程度(28万円×12ヶ月)が目安の金額となります*3

子どものいる家庭の場合、子どもの年齢や就学先(幼稚園、小学校、中学校など)でも1ヶ月に必要な生活費は異なります。特に進学を予定している子どものいる家庭では、多めに資金を確保しておくと、万が一の事態にも柔軟に対応しやすくなります。

生活防衛資金の貯め方

生活防衛資金を準備するには、以下の点に注意すると簡単に始められます。

  1. 生活費とは別に口座を用意する
  2. 毎月少しずつ貯める
  3. 毎月の生活費を把握する
  4. 収入を増やすことも考慮する

それぞれの内容を詳しく説明します。

1. 生活費とは別に口座を用意する

生活費と同じ口座に入れてしまうと、生活防衛資金がどの程度貯まっているか分かりにくく、誤って使ってしまう可能性があります。そのため、生活防衛資金用の口座を別に用意することをお勧めします。

例えば、B/43マイカードは、チャージ式のVisaカードと家計簿アプリがセットになったサービスです。カードにチャージした残高を用途ごとに分けて管理できる「ポケット機能」や、項目ごとに1ヶ月あたりの予算が設定できる「予算設定機能」が利用でき、生活費管理に最適です。

2. 毎月少しずつ貯める

生活防衛資金は大きな金額になるため、一度に貯めるのはハードルが高く、途中で諦めてしまう可能性があります。そのため、毎月少しずつ貯める方法がお勧めです。自分の収入や生活スタイルに合わせて、無理のない範囲で貯蓄していきましょう。

3. 毎月の生活費を把握する

生活防衛資金を貯められない場合は、毎月の生活費を見直してみましょう。生活費は、家賃や光熱費、通信費などの固定費と、食費や日用品などの変動費に分かれています。

特に固定費の見直しで、毎月の生活費から決まった額を浮かすことができ、生活防衛資金の準備に回せます。

生活費の把握には、支払いと連携したスマホアプリが便利です。例えば、B/43マイカードは、カードで使った金額をスマホアプリですぐに確認できるため、生活費の見直しに役立ちます。

なお、二人暮らしの方向けに、生活費の平均額や節約の方法を解説した別の記事もご覧いただけます。 b43.jp

4. 収入を増やすことも考慮する

生活防衛資金を貯めるために、収入を増やすことも考慮してみましょう。パートやアルバイトの方は、シフトを増やしたり、会社員の方は残業を増やしたり、資格を取得して資格手当をもらったり、昇進を目指したりすることができます。

ただし、無理をして体調を崩してしまっては元も子もありません。ご自身ができる範囲で検討してみてください。

B/43を活用して生活防衛資金を用意しよう

「万が一の出費のために生活防衛資金を用意したいけれど、なかなか貯められない」という方は、B/43マイカードを活用してみてはいかがでしょうか。

B/43マイカードはチャージ式のVisaカードで、チャージした予算の範囲内で生活費を支払えます。残高や支払い履歴がリアルタイムで記録されるので、「いつ」「どこで」「いくら使った」かが、把握しやすくなり、生活費の管理が楽になります。

生活費の支払いを、現金やクレジットカード、スマホ決済など多くの手段でバラバラに行っている場合、お金の流れをすべて把握することは困難です。

B/43マイカードなら、カードで支払うだけでリアルタイムで家計簿アプリに反映されるため、家計管理に役立ちます。生活費の内訳を見直し、効率的に生活防衛資金を確保したい方におすすめのサービスです。

一時的な出費はあとばらいチャージで対応する

B/43マイカードでは、急な出費や生活費不足時に役立つあとばらいチャージ機能があります。申請した金額を先にチャージして、支払いは翌月末まで延ばせます。ただし、出金ログを確認し、次月に活かせるようにしましょう。なお、あとばらいチャージには事前審査があり、利用状況に応じて上限額が変動します。

ポケット機能で生活防衛資金を管理する

「生活防衛資金を貯めたいけれど、毎回別の口座に預け入れるのは面倒かも」と感じる方には、B/43マイカードのポケット機能が便利です。

B/43マイカードでは、チャージしたお金をいくつかの「ポケット」に分けられます。都度別の口座に分けなくても、一つの口座で目的ごとにお金を管理することが可能です。

万が一の事態に備えて、生活防衛資金を確保しておこう

生活防衛資金とは、急な出費や収入の減少に備えるためのお金です。生活防衛資金を用意しておくと、事故やトラブルで急な出費が必要となったり、働けなくなって収入が少なくなってしまったりした場合に備えられます。

金額の目安は個人により異なりますが、生活費のおおよそ3ヶ月分から1年分程度が目安です。生活防衛資金を貯める際は、生活費の口座とは別の口座に分け、毎月少しずつ貯めていくと良いでしょう。

B/43マイカードは生活費の管理や見直しに役立つチャージ式Visaカード&アプリです。あとばらいチャージやポケット機能など、便利な機能が多数搭載されています。生活防衛資金の準備を考えている方は、ぜひB/43マイカードの利用をご検討ください。

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専門家からのコメント

家計再生コンサルタント 株式会社マイエフピー代表 横山光昭 氏

お金には「使う」「貯める」「増やす」という3つの置き場があり、今回はその中の「使う」「貯める」が紹介されています。生活防衛資金は「貯める」の場所で作るもの。万が一の生活を守るためのお金なので、簡単に崩さないやりくりが必要になります。 上手く作るコツは、生活費となる「使う」と口座を分けること。「使う」と「貯める」の間に仕切りを作り、役割分担を明確にしておくことが大切です。 金額については、ご自身の生活費をもとに算出しましょう。 また、「貯める」の金額ができたら、「増やす」にも移りましょう。「増やす」はお金を増やすために投資をはじめる場所ですが、投資に抵抗感が強い方は貯金で作っていってもOKです。