クレジットカードには、本会員(クレジットカードの契約者本人)の家族が使える「家族カード」というサービスが存在します。通常のクレジットカードよりも低コストでカードを発行できたり、家庭内の支払をまとめて管理できたりと、様々なメリットがあるカードです。
しかし、家族カードを発行・利用できるのは、本会員と生計を共にする配偶者や子ども、両親といった「戸籍上の家族のみ」に限られており、誰もが発行できるわけではありません。入籍していないカップルの場合、一緒に生活していても家族カードを発行できないケースがほとんどです。
本記事では、家族カードのメリット・デメリットや発行手順、審査方法を解説します。家族カードの発行を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
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- カードが2枚!ふたりで支出を共有
- 支出をリアルタイムに記録
- 残高もひと目でわかって使いすぎない
- 家族カードは本会員の家族が発行・使用できるカード
- 家族カードの発行手順
- 家族カードの審査方法
- 家族カードのメリット
- 家族カードを利用する際の注意点
- B/43ペアカードなら未婚・既婚問わず発行が可能
- 専門家からのコメント
家族カードは本会員の家族が発行・使用できるカード
家族カードとは、クレジットカードの本会員の家族が発行・利用できるカードです。クレジットカード会員へのサービスとして、さまざまなカード会社が対応しています。
家族会員は本会員と同様の付帯サービスを受けられることに加え、カードの利用明細もまとめて確認が可能という特徴があります。家族カードの利用分は本会員の口座からまとめて引き落とされるので、家計管理もスムーズに行えます。
家族カードの発行手順
家族カードの発行は、契約者となる本会員が行います。
本会員が新しくカード会員になるタイミングと同時に家族カードを申し込むのであれば、次のような発行手順を踏む必要があります。
- 本会員がクレジットカードの発行をする時に、家族カードもあわせて申し込む
- 本会員の信用情報に基づいた審査がなされる
- 審査内容に問題がなければ、本人のクレジットカードと家族カードが発行される
また、すでに利用しているクレジットカードの家族カードを発行する場合は、次のような手順になります。
- クレジットカード会社のホームページなどから、家族カードの利用を申し込む
- 本会員の信用情報に基づいた審査がなされる
- 審査内容に問題がなければ、家族カードが発行される
いずれの場合もインターネット上から手続きできるクレジットカード会社が増えており、申込用紙を取り寄せて返送したり、本人確認書類を揃えたりといった手間を省けるところが多くなっています。
家族カードの審査方法
家族カードの発行は、本会員の信用情報をもとに審査されます。そのため、家族カードの持ち主となる家族自身の信用情報は審査の対象にならず、本人確認書類も不要です。
家族カードのメリット
家族カードには、様々なメリットが存在します。
- 夫婦や家族で支払いを一本化できる
- 年会費が安い
- 収入がない家族もクレジットカードを持てる
- 本会員はクレジットヒストリーを積める
- ポイントやマイルを効率よく溜められる
- 家族カードも本会員と同等の付帯保険が付く
それぞれ順番に解説していきます。
夫婦や家族で支払いを一本化できる
家族カードを使って購入した分の代金は本会員に請求され、本会員の銀行口座から引き落とされます。
食費や日用品など、生活に必要な買い物での支払いで家族カードを使えば、家庭内でのお金の流れを一本化でき、家計管理がしやすくなるでしょう。
年会費が安い
家族カードの年会費は一般的なクレジットカードよりも安く、クレジットカード会社によっては無料というケースもあります。
家族がそれぞれ別のクレジットカードの契約をするより、低コストでカードを発行・利用できる点は、家族カードを利用する上で大きなメリットです。
収入がない家族もクレジットカードを持てる
クレジットカードの発行には審査があります。カード会社ごとに審査基準は異なるものの、契約者自身が無収入だと、審査に通らないケースもあるでしょう。
しかし、家族カードは基本的に本会員の信用情報によって発行可否を判断され、家族自身の収入や信用情報は審査されません。収入がない家族であっても、本会員の信用情報に問題がなければクレジットカードを持てます。
例えば、収入がない専業主婦(主夫)の方が家族カードを利用して生活必需品を購入し、その分の金額は本会員である配偶者の口座から引き落とされる、といった使い方が可能です。
本会員はクレジットヒストリーを積める
家族カードの支払分は本会員の口座から引き落とされ、本会員のクレジットヒストリーとして積み上げられます。
こうした積み重ねにより、本会員が新たにクレジットカードを発行する際や、ローン審査を受ける際に有利に働く可能性もあるでしょう。
ポイントやマイルを効率よく貯められる
多くのクレジットカード会社では、サービスの一環として、利用額に応じてたまる独自のポイントやマイレージ制度を用意しています。
こうしたポイントは家族カードの支払い分も含めすべて本会員に付与されるので、より効率良くポイントを貯められるでしょう。貯まったポイントは家族での食事や旅行などにも利用できます。
家族カードも本会員と同等の付帯保険が付く
クレジットカードによっては、海外旅行傷害保険や国内旅行傷害保険などが付帯されます。
こうした付帯保険は、家族カードにも本会員のカードと同等のものがついているケースが多く、もしものときの備えとしても安心です。
家族カードを利用する際の注意点
メリットが多い家族カードにも、以下のような注意点が存在します。
- 夫婦や生計を共にするなどの条件がある
- 利用履歴は家族で共有される
- 利用限度額も家族全員で共有される
- 離婚・別居時は家族カードの利用停止手続きが必要になる
- 本会員が死亡するとすべての家族カードが解約対象となる
家族カードを発行・利用する際は、これらの注意点も理解しておきましょう。それぞれ順番に解説します。
夫婦や生計を共にするなどの条件がある
様々なメリットがある家族カードですが、発行できる対象者には条件があり、誰でも利用できるわけではありません。カード会社ごとに異なるものの、一般的には、生計を共にし、次のいずれかに該当することが条件となっています。
- 本会員の配偶者(入籍している)
- 18歳以上の本会員の子ども(高校生を除く)
- 本会員の両親
つまり、戸籍上の近しい家族であることが条件となり、同棲中の未婚カップルでは利用条件にあてはまらないケースが多いのです。
利用履歴は家族で共有される
家族カードの支払い分は本会員に請求され、本会員の銀行口座から引き落とされます。
そのため、本会員は家族会員が「どこで、いくら使ったのか」を常に確認でき、家族内で利用履歴が共有されることになります。
利用限度額も家族全員で共有される
ほとんどのクレジットカードは、本会員と家族会員全員で利用限度額を共有します。
例えば、本会員の限度額が50万円であれば、それぞれの家族カードで50万円まで利用できるというわけではなく、すべてのカードを合わせて50万円まで利用できることになります。
家族カードごとに限度額を設定できるサービスも登場していますが、まだ一般的ではありません。
離婚・別居時は家族カードの利用停止手続きが必要になる
離婚や別居などで戸籍上の家族でなくなったり、同一生計でなくなったりした場合、家族カードの利用停止手続きが必要です。
手続きを忘れ、そのまま家族カードが使える状態にしていると、本会員が支払いの負担を続けることになります。生計を共にする状況でなくなったにもかかわらず、家族カードの利用停止を行わないままにしていると、本会員が不利益を被るので注意しましょう。
本会員が死亡するとすべての家族カードが解約対象となる
本会員が死亡した場合、本会員が契約していたクレジットカードは解約しなければなりません。その際、家族カードも解約対象となるため、これまで使っていた家族カードも利用できなくなります。
日々の買い物のほか、通信費や光熱費の支払いに家族カードを使っている場合、それらの支払い方法についても変更手続きが必要となるため注意が必要です。
なお、家族カードのデメリットについてより詳しく知りたい場合は、以下の記事もぜひご覧ください。
B/43ペアカードなら未婚・既婚問わず発行が可能
B/43ペアカードは、クレジットカードとは異なり、事前に入金(チャージ)したお金を支払いに利用できるプリペイドカードです。
未婚の同棲中カップルは家族カードの発行・利用条件にあてはまらないケースがほとんどですが、B/43ペアカードなら未婚・既婚を問わず発行が可能です。
また、B/43ペアカードには支払った直後にリアルタイムで通知が届く「リアルタイム通知機能」や、お金を使う目的ごとに分けて管理できる「ポケット機能」などが搭載されているので、家計管理を効率化したい方におすすめです。
ペアカードと連動した家計簿アプリもセットで利用できるので、こちらもぜひご活用ください。
スマホで簡単管理
New家族カード
家計簿アプリ連動型
Visaプリペイドカード
- カードが2枚!ふたりで支出を共有
- 支出をリアルタイムに記録
- 残高もひと目でわかって使いすぎない
家族カードは戸籍上の家族しか発行できないので注意しよう
家族カードを発行できるのは、配偶者や18歳以上の子ども(高校生を除く)、両親など、戸籍上の家族のみとなるケースがほとんどです。家族カードの発行時には、家族会員となる人が申し込みの対象者に該当するかを事前に確認しておきましょう。
B/43ペアカードなら戸籍上の家族でなくても、同じ口座に紐づいたプリペイドカードの発行が可能です。お互いの支出を確認でき、共同生活に必要な支出管理を一つの口座にまとめられるので、こまめな現金のやり取りが不要になり、支出管理がしやすくなるでしょう。
家族カードに変わる家計管理の方法として、B/43ペアカードを検討してみてはいかがでしょうか。
専門家からのコメント
節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー 丸山 晴美 氏
クレジットカードの家族カードは、年会費が安くなったり、ポイントが合算され、付帯するショッピング保険や海外旅行傷害保険が利用できるなどのメリットがあり、使い方次第ではお得になります。
一方で、家族カードは同棲カップルや内縁関係では原則作ることができません。これはあくまでも原則なので例外もありますが、多くのクレジットカード会社では今なお戸籍上の家族しか作ることができないところがほとんどです。
また、クレジットカードによっては、利用後その都度メールなどでのお知らせがないところもあり、カードの請求が来て、その金額に驚いたという経験を持つ人も少なからずいるのも事実です。特に社会経験が浅い子どもに持たせた際に、スマホ課金をして数十万円の請求が来た。などという話はそう珍しいことではありません。
このように、家族カードが作りにくい、キャッシュレス決済に慣れていない、使いすぎてしまう方には、クレジット決済と同じように使えて、お金をチャージしてから使うプリペイド式のB/43のペアカードをおすすめします。
使ったら専用アプリに反映されるので、いつ誰がいくら使ったのかを簡単に把握することができ、入金した分以上は使うことができないため、二人でやりくりを考えながら話し合うことができます。結婚前の同棲カップルなど、お金の価値観をすり合わせるアイテムとしても、ぴったりなサービスと言えるでしょう。
監修者プロフィール
22歳の時に節約に目覚め、1人暮らしをしながらも1年で200万円を貯め、26歳で住宅を購入した経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。食費や通信費など身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを執筆、監修している。
ゆとりうむプロジェクト理事 https://yutorium.jp/
近著「節約家計ノート」(東京新聞)