二人暮らしの生活費は気になるところです。毎月かかる平均額はどのくらいなのでしょうか?また、二人暮らしでも節約できる方法はあるのでしょうか?
この記事では、二人暮らしの生活費について解説します。平均的な費用や、節約の方法を紹介しているので、二人暮らしを始める方や、生活費に悩んでいる方は必見です。
さらに、この記事を読むことで、お金をうまく使うコツを身につけることができます。二人暮らしにおいて、無駄な出費を減らして、豊かな生活を送りましょう。
- 二人暮らしにかかる生活費の平均額を紹介
- 二人暮らしにおける貯蓄の平均額
- 二人暮らしの生活費は収入の何割が理想?
- 二人暮らしの生活費をシミュレーション
- 二人暮らしの生活費を抑える方法
- 二人暮らしの生活費管理には「B/43ペアカード」がおすすめ
- 二人暮らしの生活費は無理のない範囲で節約しよう
- 専門家からのコメント
二人暮らしにかかる生活費の平均額を紹介
政府によって実施された「家計調査」の結果(2022年2月8日公開)によると、2021年における二人以上世帯の消費支出の平均額は1ヶ月あたり248,144円となっています。*1
ただし、この金額には「教育関連費」「自動車関連費」なども含まれているため、「子どもがいない」「自動車を持っていない」という世帯の場合は、そのまま参考にすることはできません。
そこで、より詳細に分析するために、同調査結果に基づいて、二人以上世帯の消費支出の項目ごとの平均額(1ヶ月あたり)を表にまとめました。
項目 | 1ヶ月あたりの平均額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 66,327円 | |
住居費(家賃、修繕費など) | 19,521円 | ・持ち家なのか、賃貸住宅なのか ・賃貸住宅の場合、民間住宅/社宅/公営住宅なのか さまざまな条件によって金額が大きく異なる |
水道光熱費(水道代、電気代、ガス代、灯油代など) | 19,168円 | |
家具・家事用品費 | 11,048円 | |
被服費 | 6,539円 | |
医療費 | 14,924円 | |
交通・通信費 | 34,529円 | 左記金額のうち、自動車関連費は20,846円 |
教育費 | 507円 | ・子どもがいない夫婦(高齢者夫婦など)なのか ・ひとり親家庭なのか によって金額が大きく異なる |
教養娯楽費(書籍代、月謝など) | 21,481円 | |
その他の支出(理美容費、交際費、仕送りなど) | 54,099円 | 子どもや親などに仕送りをしていない場合、 左記金額よりも大幅に少なくなる |
上表の内容は、あくまでも全世帯の平均値であり、世帯ごとに大きく異なることにご留意ください。
二人暮らしにおける貯蓄の平均額
ところで、生活費について考える際には、消費支出だけではなく、毎月の貯蓄額についても計画を立てる必要があります。
金融広報中央委員会が公開している「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」の結果によると、手取り収入から貯蓄に回す割合としては10~15%が最も多くなっています*2
また、厚生労働省が公開している「2021年 国民生活基礎調査の概況」によると、全世帯のひとりあたり平均所得金額は年間236.3万円なので、二人以上世帯の平均所得金額は年間472.6万円になることを認識しておきましょう*3
以上の統計データに基づいて計算すると、高齢者世帯なども含む平均値であり、手取り収入と所得が混在していることにも留意しなければなりませんが、おおよそ年間47万円~71万円程度(月に3.9万円~5.9万円程度)を貯蓄に回している二人以上世帯が多いことが分かります。
二人暮らしの生活費は収入の何割が理想?
厚生労働省の調査結果を踏まえると、二人以上世帯の平均所得金額は、1ヶ月あたり約39.4万円とわかります。*4
これを踏まえた上で、「二人暮らしの生活費はおおよそ収入の何割くらいにすべきか」という目安を示すため、各種統計データに基づいて項目別に表にまとめました。
項目 | 1ヶ月あたりの二人の合計所得額に占める割合(平均値) |
---|---|
食費 | 16.8% |
住居費(家賃、修繕費など) | 5.0% |
水道光熱費(水道代、電気代、ガス代、灯油代など) | 4.9% |
家具・家事用品費 | 2.8% |
被服費 | 1.7% |
医療費 | 3.8% |
交通・通信費 | 8.8% |
教育費 | 0.1% |
教養娯楽費(書籍代、月謝など) | 5.5% |
その他の支出(理美容費、交際費、仕送りなど) | 13.7% |
毎月の貯蓄額に関しては、上述したように、手取り収入の10~15%程度のケースが多いことを認識しておきましょう。
なお、これらの数値は、あくまでも理想であり、おおよその目安です。二人が抱えている事情によっては、上表の各項目や貯蓄に回せる割合が大きく変動することにご留意ください。
例えば、自宅が持ち家か賃貸か、という点でも状況は変わります。住宅ローンや賃貸住宅に住んでいる場合、ローンや家賃は月収の3分の1以内にとどめておくのが良いでしょう。
そのほか、「親に仕送りをしているかどうか」「病気で通院しているかどうか」など、世帯ごとに事情は異なります。理想・目安・平均値に無理に合わせるのではなく、二人の置かれている状況に応じて調整してください。
二人暮らしの生活費をシミュレーション
二人の可処分所得「月25万円」および「月35万円」のケースについて、上述した収入に占める生活費の理想的な割合から算出した結果を、それぞれ表にまとめました。
項目 | 25万円 | 35万円 |
---|---|---|
食費 | 42,000円 | 58,800円 |
住居費 (家賃、修繕費など) |
12,500円 | 17,500円 |
水道光熱費 (水道代、電気代、ガス代、灯油代など) |
12,250円 | 17,150円 |
家具・家事用品費 | 7,000円 | 9,800円 |
被服費 | 4,250円 | 5,950円 |
医療費 | 9,500円 | 13,300円 |
交通・通信費 | 22,000円 | 30,800円 |
教育費 | 250円 | 350円 |
教養娯楽費 (書籍代、月謝など) |
13,750円 | 19,250円 |
その他の支出 (理美容費、交際費、仕送りなど) |
34,250円 | 47,950円 |
これらの表の数値は、あくまでも目安・理想値であり、一つの例です。
実際には、住宅の種類や、二人の性別・年齢、病気・仕送りの有無など、さまざまな要素によって項目ごとの費用が大きく変動する点に注意してください。
二人暮らしの生活費を抑える方法
二人暮らしの生活費を抑えたいという方は、以下の5つの方法を実践してみましょう。
- できるだけ自炊をする
- 冷暖房稼働中は極力同じ部屋で過ごす
- コンビニに行く回数を減らす
- 固定費を見直す
- 二人分の支出管理を一本化する
各方法について詳しく説明します。
1. できるだけ自炊をする
食費は節約しやすい項目です。外食を控え、できるだけ自炊を心掛けることで食費の節約につながります。
自炊をする際は、一週間分の献立を決めた上で、まとめて食材を購入し、無駄なく使い切ることが大切です。余った食材は冷凍保存し、「せっかく購入した食材を知らない間に腐らせてしまった」という事態は極力回避しましょう。
しかし、このように一週間分の材料を上手に使いきれる人は料理のスキルが高く、全ての人ができるわけではありません。場合によっては、せっかくかった食材も使い切れずに無駄にしてしまうこともあります。まだ自炊に慣れていない人は、3日に1回程度のプチまとめ買いをして、下味冷凍や冷凍貯金をするなど食材を無駄にしない工夫から始めてみるとよいでしょう。
2. 冷暖房稼働中は極力同じ部屋で過ごす
二人とも家にいるにもかかわらず、それぞれ別の部屋で冷暖房をつけていると、それだけで光熱費が2倍になってしまいます。
電気代やガス代、灯油代などを節約するために大切なのは、なるべく同じ時間帯に同じ部屋で過ごすことです。一緒の部屋で過ごす時間を長くするために、可能な限り二人の生活リズムを合わせて生活することを心がけてみてください。
3. コンビニに行く回数を減らす
コンビニエンスストアで販売されている商品は、スーパーなどで販売されている商品よりも価格が割高な傾向があります。
そのため、生活費を節約したいのであれば、コンビニエンスストアに行く回数を減らし、可能な限りスーパーなどで買い物をすると良いでしょう。コンビニで買い物をするときは、コンビニのオリジナルブランドでもあるPB商品を選ぶと手ごろな価格で買うことができます。
4. 固定費を見直す
また、「家賃」「電話料金」「インターネットの通信料金」「音楽や動画のサプスクリプションサービス」といった固定費(毎月、一定の金額がかかる費用)を見直すことも重要です。業者やプランを変更したり、利用していないオプションやサービスを解約したりすることで生活費を節約できます。
5. 二人分の支出管理を一本化する
別々に支出を管理していると、無駄な消費をしていても気が付かない場合があります。
同棲するのであれば、共通口座を作るか、二人分の支出をまとめて管理できる家計簿アプリ・ツールなど(例えば、「B/43ペアカード」)を利用して、支出管理を一本化するのがおすすめです。
二人暮らしの生活費管理には「B/43ペアカード」がおすすめ
二人暮らしをはじめる方は、二人で残高を共有できる「B/43ペアカード」を利用してはいかがでしょうか。二人暮らしの場合、共同で予算を設定したり、目的ごとにお金を分けて管理したりする場面も多くなります。
B/43ペアカードのアプリには、カテゴリーごとに1ヶ月分の予算を設定し「あといくら使えるか?」をいつでも確認できる機能や、使う目的ごとにお金を分けて管理できる「ポケット機能」が搭載されており、ちょっとしたイベントや遊びで出費が必要な際も問題なく管理が可能です。
ペアカードと連動した家計簿アプリの利用で、さらに支出を管理しやすくなるので、こちらもぜひご活用ください。
また、同棲中のカップルの方や友人同士でルームシェアをしている方の中には、「結婚していないため、クレジットカードの家族カードを発行できない」と悩む方もいらっしゃるでしょう。「B/43ペアカード」であれば、二人の関係性を問わず利用できるため、そのような悩みを解消することができます。
二人暮らしの生活費は無理のない範囲で節約しよう
二人世帯の消費支出の平均額は、1ヶ月あたり248,144円です。あくまでも平均値であり、世帯ごとの事情によって、望ましい生活費の金額は異なります。二人の所得に応じて、無理のない範囲で生活費の節約に努めましょう。
おすすめの節約方法は、「できるだけ自炊をする」「冷暖房稼働中は極力同じ部屋で過ごす」「コンビニに行く回数を減らす」「固定費を見直す」「二人分の支出管理を一本化する」の5つです。
支出を管理する際は、「B/43ペアカード」のご利用がおすすめです。支払い状況をリアルタイムで記録し二人で共有できる無料アプリとあわせてお役立てください。
専門家からのコメント
節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー 丸山 晴美 氏
二人暮らしの生活費がどれくらいかかって、どのように管理をしてよいのか難しいところがありますよね。まずは、家賃や電気ガス水道などの公共料金といった毎月支払う固定費の合計と、貯蓄分を取り分けて残ったお金が生活費になります。
生活費の管理はカップルには不満のタネにもなりがち。最近のカップルの傾向としては、共働きでお互いが生活費を定額ずつ出し合って、その中でやりくりをする管理方法が主流になりつつあります。
二人で貯蓄をしっかりとしていきたいのなら、ポイントになるのが住居費です。住居費の目安は手取り月収の3割までですが、住居費が安ければ安いほど貯蓄に回るので、セキュリティなども考慮しながら物件を選ぶとよいでしょう。貯蓄は先取りが基本ですので、手取り月収の1~3割を目安に貯めるとよいでしょう。財形貯蓄のように、天引きをしてもらうものや、銀行などで積み立てをするのもよし、つみたてNISAやiDeCoなど用途に合わせて貯めましょう。
そしてメリハリのある家計には、ちょっとした楽しみも必要ですよね。B/43のペアカードに付帯している「ポケット機能」を活用してはいかがでしょうか。3つまで目的別に作れるので、やりくりをして残ったお金をポケットに貯めて、外食やおでかけにつかえば、メリハリのある家計になり、やりくりも楽しくなりますよ。