二人暮らしの1ヶ月の食費は、どの程度かかるのでしょうか?食費は生活費の中でも大きな割合を占めるため、予算の立て方や節約方法を知っておくことは重要です。
この記事では、二人暮らしの1ヶ月の食費の平均額を解説すると共に、食費を節約する方法や食費の目安についても詳しく紹介します。日々の食事にかかる費用を見直し、効率的に節約することで、生活費を削減することができます。
このページを読むことで、あなたは効果的な食費の節約方法を学び、無駄な出費を減らし、生活費のバランスを良くすることができます。
- 二人暮らしにかかる食費の平均額
- 二人暮らしの食費は、消費支出の何%が理想?
- 二人暮らしの食費を節約する方法5選
- 二人暮らしなら食費を管理しやすいB/43ペアカードがおすすめ
- 二人暮らしの食費は無理のない範囲で節約しよう
- よくある質問
二人暮らしにかかる食費の平均額
政府によって実施された「家計調査」の結果(2022年2月8日公開)によると、2021年における二人世帯の食費の平均値は、1ヶ月あたり66,327円です。*1
あくまでも平均値であり、個々の世帯の事情によって必要な食費は異なりますが、おおよその目安として覚えておくと良いでしょう。次節で、内訳を紹介します。
なお、食費だけではなく、生活費全般について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
二人暮らしにかかる食費の平均額の内訳
上述の家計調査から、ふたり世帯が1ヶ月で支出する食費の平均額の内訳を表にまとめました※。
表の内容は平均値であり、実際にかかる金額は世帯によって異なることに留意ください。たとえば、二人ともアルコール類をほとんど飲まない場合、酒類の金額は上表の数値よりも大幅に少なくなります。
分類 |
金額 |
穀類(米、パン、麺類、その他の穀類) |
5,388円 |
魚介類(加工品含む) |
6,210円 |
肉類(加工品含む) |
6,041円 |
乳卵類(牛乳、乳製品、卵) |
3,569円 |
野菜・海藻類(大豆、加工品含む) |
8,577円 |
果物(加工品含む) |
3,441円 |
油脂・調味料 |
3,373円 |
菓子類 |
5,209円 |
調理食品 |
10,000円 |
飲料(茶、コーヒー、ココア、その他の飲料) |
4,301円 |
酒類 |
3,606円 |
外食(一般外食、学校給食) |
6,612円 |
二人暮らしの食費は、消費支出の何%が理想?
食費をどのくらいに抑えるべきなのかを考える際に役立つのが、「エンゲル係数」という概念です。エンゲル係数とは、家計の消費支出に占める食費の比率のことで、二人世帯の場合、2021年の平均は26.7%となっています。スーパーなどで食品を購入する際には、エンゲル係数の平均値を意識しながら、無駄な支出の削減に努めましょう。
ところで、エンゲル係数は「消費支出」に対する食費の割合であり、「収入(所得)」に対する割合ではありません。そこで、各種統計データに基づいて「二人世帯の所得に対する食費の割合の平均値」を算出しましたので、ぜひ参考にしてください。
厚生労働省が公開している「2021年 国民生活基礎調査の概況」によると、全世帯のひとりあたりの平均所得金額は年間236.3万円であり、二人世帯の合計所得額は平均で年間472.6万円(1ヶ月あたり約39.4万円)となることが分かります。*2
なお、上述した「家計調査」の結果によると、2021年における二人世帯の消費支出の平均額は1ヶ月あたり248,144円となっているため、1ヶ月あたりの二人の合計所得額に占める消費支出の割合は、おおよそ62.9%(≒24.8万円÷39.4万円)となることを理解しておきましょう。*3
さらに、この数値にエンゲル係数の平均値を乗じると、平均的には二人の合計所得額の約16.8%(≒0.629×0.267)が食費に回されていることが分かります。
合計取得別の平均的な食費シミュレーション(月25万円、月35万円)
以上を踏まえ、ふたり世帯の世帯年収別の理想的な食費の目安額をシミュレーションしました。
世帯ごとに事情(性別、年齢など)が異なるので、上記数値からずれていても問題はありません。ただし、何も数値基準がない状態では節約しにくいことも事実なので、上表の内容をおおよその目安として考えてみてはいかがでしょうか。
あなたの世帯で理想的な食費の目安額は?
合計所得額を入力してください:
理想的な食費の目安額:
二人暮らしの食費を節約する方法5選
二人暮らしの食費は、家計の大きな負担となりがちです。しかし、その節約する方法はたくさんあります。ここでは、実際に二人暮らしをしている人たちが実践している食費の節約方法をご紹介します。
二人暮らしをしていて食費を抑えたいと考えている方は、次の5つの節約方法を実践しましょう。
- 前もって予算を決めておく
- 1週間ごとのまとめ買いを習慣にする
- ポイントサービスや割引を活用する
- 外出時には水筒や弁当を持参する
- 家庭菜園にチャレンジする
前もって予算を決めておく
予算を決めることで、お買い物の時に適切な金額を決めることができるため、買い過ぎや手当たり次第に買い物をすることを防ぐことができます。予算は1ヶ月単位もしくは1週間単位で無理のない範囲で事前に予算を決めておくと良いでしょう。
予算を決めずに、その日の気分で買い物をしていると、無駄な支出が多くなってしまう可能性があります。
また、食費専用の財布を用意することも検討しましょう。二人でバラバラに買い物をするのではなく、一本化すれば、食費の管理が容易になるでしょう。
例えば、食費専用の財布には必要な金額だけを予め計算して入れておきましょう。お買い物の時に適切な金額を決めることができ、買い過ぎや手当たり次第に買い物をすることを防ぎます。
1週間ごとのまとめ買いを習慣にする
あらかじめ1週間分の献立を決めた上で、まとめ買いを習慣化しましょう。まとめ買いによってスーパーに行く回数が少なくなれば、無駄な商品を衝動買いしてしまうことも少なくなる点がメリットです。
また、まとめ買いにより、同じような食材を余分に購入することも防ぐことができます。例えば、あらかじめ1週間分の献立を決めてから、必要な食材をリストアップしましょう。
このリストをスーパーに持って行くことで、買い物の効率を高めることができます。また、余分な食材を購入することもなく、食べ切る前に腐らせることも防げます。
ポイントサービスや割引を活用する
利用機会が多いスーパーのポイントカードやアプリを積極的に利用し、貯まったポイントで買い物をすれば節約につながります。
また、こまめにチラシをチェックしてセールが実施される日に買い物をするのも良いでしょう。スーパーのアプリで特売情報や割引クーポンが配信されている場合もあるので、買い物に出かける前にご確認ください。
外出時には水筒や弁当を持参する
レジャー・通勤などで外出する際に、毎回、コンビニエンスストアや自動販売機でペットボトル飲料を購入していると、食費がかさむ原因になります。水筒にお茶やスポーツドリンクを入れて持ち運びましょう。
また、作り置きおかずや前夜のおかずの残りを加熱アレンジして、余った食材で作った弁当を持参し、飲食店で食事をする回数を減らすことも節約に役立ちます。なお、これらの節約法は毎日実施しなければならないというわけでありません。週に1~2回でも構わないので、負担にならない範囲で挑戦しましょう。
家庭菜園にチャレンジする
庭付きの一戸建て住宅に住んでいる場合は、家庭菜園にチャレンジしてはいかがでしょうか。家計の節約につながることに加えて、二人で一緒に取り組むことで絆が深まります。
なお、「一戸建てではあるけれども、家庭菜園が可能な広さの庭がない」「アパート・マンションに住んでいて、スペースがない」という方も、諦める必要はありません。豆苗やほうれん草、ミニ大根などの野菜は室内での栽培が可能です。室内での栽培も選択肢としてご検討ください。
二人暮らしなら食費を管理しやすいB/43ペアカードがおすすめ
これから二人暮らしをはじめる方や、すでに二人暮らしを開始している方には、「B/43ペアカード」がおすすめです。
B/43ペアカードは、夫婦や同棲カップル、ルームシェアをしている友人などで支出を共有できるチャージ式visaカードです。
毎月の予算を入金してカードで支払うだけで履歴や残高を共有できます
ふたりで決めた予算の1ヶ月分の金額をB/43に入金して、この範囲内でやりくりしていくだけで、支出がリアルタイムに記録されていきます。手入力やレシートの読み取りといった作業は不要です。1ヶ月のスタート日も給料日などに合わせて自由に設定できます。
カードで支払うとリアルタイムで通知が届き、代金はB/43ペアカードの残高から引き落とされます。カードを使うだけで自動で支出が記録されるので、面倒な立替や精算といった作業は不要です。
未婚・既婚問わずご家族やパートナーと一緒に使えます
近しいカードに家族カードがありますが、家族カードは発行できるのは生計を共にする戸籍上の夫婦や親子のみといった条件があり、誰でも持てるわけではありません。
B/43ペアカードは、ペアのおふたりの関係性を問いません。夫婦やカップル、いろんなペアでご利用いただけます。同棲をはじめた方や、過去に家族カードや共有口座を作ろうとして断念したという方もぜひお試し下さい。
ポケット機能で目的別にお金を整理
B/43のポケットは、使う目的ごとにお金をわけて管理できます。封筒やパスポートケース、ウォールポケットを使った「袋分け管理」がスマホ1つで実現できます。
他にも、新しいスマートフォンを買ったり旅行に行くためのお金を取っておく、カード残高をポケットに移しておくといった使い方もできます。
二人暮らしの食費は無理のない範囲で節約しよう
二人世帯の食費の平均額は、1ヶ月あたり66,327円です。
超過している場合は、「前もって予算を決めておく」「一週間ごとのまとめ買いを習慣にする」「スーパーのポイントや割引を利用する」「外出時には水筒を持参する」「家庭菜園にチャレンジする」という5つの節約術を意識して、二人暮らしの食費を管理しましょう。
なお、厳しい数値目標を掲げて節約を行っても、長続きは難しいでしょう。
本記事で紹介した平均値を参考にしつつ、無理のない範囲で節約に取り組んでみてはいかがでしょうか。
よくある質問
二人暮らしにかかる食費の平均額は?
政府によって実施された「家計調査」の結果(2022年2月8日公開)によると、2021年における二人世帯の食費の平均値は、1ヶ月あたり66,327円です。
二人暮らしの食費は、消費支出の何%が理想?
エンゲル係数をもとに試算すると、消費支出に対して約16.8%が食費に充てられていると理想です。例えば、ふたりの世帯所得額が月45万円だった場合、食費は756,000円程度が理想的な金額となります
専門家からのコメント
節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー 丸山 晴美 氏
食費を予算内に収めるには、5週に分けて管理することをおすすめします。例えば月の予算が6万円なら週12,000円×5週です。4週でももちろん大丈夫なのですが、5週の方が1週目もしくは5週目が数日で終わり、予算が余りやすくその週の予算で、調味料やお米といった少し高額な買い物がしやすくなるためです。
予算の管理方法は、毎週決めた曜日に1週間分の予算とともにスタートします。月曜日スタートなら、月曜日に12000円の予算をもって、日曜日までやりくりします。残ったお金は繰越せず、やりくりの成果として別にとりわけておきましょう。これを毎週繰り返すだけです。
例えばB/43のペアカードなら毎週予算を入れて二人で一緒に食費のやりくりをして、予算があまったら、「ポケット」機能へ残金を移動させ、月1回の外食に使うといった使い方もおすすめです。
食品の値上がりが続いて、食費のやりくりが厳しいと感じるときもありますが、買い物のコツは必要なものはメモを取ってから買い物へ行き、必要なものから買ってそれでも予算が余ったら、お菓子やお酒といった嗜好品を買うようにしましょう。レジへ行く前に、もう一度カゴを見直して、買い忘れがないか、不要なものは買っていないかチェックすると無駄な出費を抑えることができますよ。