ALBUSやレターなどのサービスを運営しているROLLCAKE Inc.のCXO・取締役兼デザイナーの伊野亘輝さんと、専業主婦の奥さん、娘2人、息子1人の5人暮らし。交際と結婚期間は合わせて22年目。週3〜4日のリモートワーク、出勤するのは1日程度。休日は、子どもたちと過ごすことがほとんどで、8月は田舎で自然にふれる機会をつくるため、東京以外の場所に住むのがお決まり。
いいパートナーの関係って何だと思いますか?
お互いを尊重できているかどうかだと思います。
人と人の関係には、共有や信頼、競争などいろんな形がありますが、その中で大切な軸になっていくのは「お互いを尊重する」ことなのではないかと思っています。
僕たちの場合だと、頭ごなしで否定しないことでしょうか。人間なので、どうしても意見が合わなくて些細なケンカをしてしまうこともありますが、一度ふたりの意見をテーブルに並べて客観的に見るというか。そのときに、お互いに尊重できていて、良い関係性を築けているなと思います。
ふたりのルールや心がけていることはありますか?
気になることができたときに、どのような考えで進めていくのかをその都度決めています。最初からルールを決めるのではなくて、必要なら取り入れるようにしています。
「奥さんが絶対にご飯を作る」など、細かい担当分けはしていません。「ふたりで生きていくのだから、ふたりでやろうよ」という考え方です。
もともと共働きでふたりとも対等なので、それぞれできることをするようにしたのが始まりでした。妻が退職して子育てに専念したいとなったときに、彼女が家事担当大臣で、僕が外貨獲得担当大臣みたいにやっていくことにしたんです。
担当だからと任せっきりにしてズバンと線引するのではなく、あくまでウェイトをどちらに置くかだけ決めています。
ふたりで共有していることは?
スケジュールはGoogleカレンダーで共有しています。お互いのスケジュールを把握できずに、うまくいかないことがあったことがきっかけです。事前に知っておくとそれぞれが動きやすくなって、予定を立てられるので便利ですね。
あとは、Slackを使って、子どもの学校のお知らせを含めたコミュニケーションをとっています。「牛乳を買ってくる」などの買い物リストを作るように、必要なチャンネルができたら追加していくスタイルです。
総資産は、スプレッドシートでまとめて共有しています。基本的に管理をするのは、外貨獲得担当大臣の僕です。生活の口座は1つ、クレジットカードを2枚作り、毎月子どもに関わる費用や保険などの固定費だけ決めて、あとは自由に、節度を保ちながら使っています。請求の通知がきたら、ふたりで振り返るようにしています。
伊野亘輝さん、ありがとうございました!
ROLLCAKE株式会社 CXO・取締役兼デザイナー。立教大学経済学部卒業。Webやアプリのデザイン経験を経て、2012年クックパッド入社。クックパッドのiPhoneアプリのリニューアルを担当した後、2013年11月に独立し、ROLLCAKE株式会社を設立。「ALBUS」「レター」の立ち上げや運営、新規事業に携わる。毎年8月は家族5人で田舎暮らし。
執筆:Riho
写真:ご本人提供
スペシャルインタビュー一覧
コミュニケーションをとる姿勢と、ありのままの感情を伝えることで築かれる、ふたりの幸せの姿
ハヤカワ五味さん&パートナーさん
特別なルールより、日ごろの会話を大切にするフリーランス夫婦
夏生さえりさん&パートナーさん
喜びも不満もきちんと共有する、お互いの強みを活かした2人の暮らし
池澤あやかさん&パートナーさん
ふたりのルーティンは、毎週の振り返り。テクノロジーを駆使して情報をシェアする暮らし
灰色ハイジさん&hmskさん
「ふたりで生きていくのだから、ふたりでやろうよ」大切なのは、細かい線引をしないこと
伊野亘輝さん&パートナーさん
特別なルールはなくて、お互いの時間を大切にしているだけ。2人でつくるストレスのない生活
伊藤正臣さん&パートナーさん