特別なルールより、日ごろの会話を大切にするフリーランス夫婦

夏生さえりさん&パートナーさん

「パートナーと同棲をするからには、お金の管理も家事のルールもしっかり考えなければいけない!」と思う人は多いかもしれません。でも、特別なルールはなくて、そのぶん日常の感謝や会話を大事にしている人もいます。今回は、そんな生活をおくるライターの夏生さえりさんにインタビューしてみました!

おふたりについて
夏生さえりさん32歳・旦那さん39歳のフリーランス夫婦。保育園に通う1歳の子どもと犬がいる。さえりさんは出版社に入り、その後web編集者に転職、2016年に独立。CHOCOLATE Inc.に業務委託で出社することも。

いいパートナーの関係って何だと思いますか?

きちんと話をできることだと思います。話せているようでそうでないことってたくさんあるじゃないですか。なんでもないことは話せても、本当に話したいことはなかなか話せなかったり、大事なことは気まずくて後回しにしてしまったり……。私も、いくら気を許している夫であってもうまく言えなくなってしまうこともあるんですが、まずは普段からいろんな話をしておこうとは思っています。
たとえば、仕事内容を話せる範囲で相談してアドバイスをもらったり、生理など体調の状態を伝えたり。
さまざまなカタチの夫婦がいて、相手のことを把握しない関係性も良いけれど、私たちはお互いに雑談レベルで共有しています。話せる関係性を作っておくことが大事なのかなと。
あと、相手の立場に立って思いやりを持てるかどうかもすごく大事ではないでしょうか。

心がけていることはありますか?

こまめに不満を吐き出すことです。ひとつのことに不満を抱えたまま生活すると、他のことにもイライラしてしてしまうので(笑)。
「お風呂の隅まできちんと洗ってる?」とか「(急ぎでは無いけど)これお願いしたのに、いつまでもしてないじゃん」のような小さなことは、我慢しすぎるとあとで大きな不満となって跳ね返ってくることもありますよね。少しでも嫌だなと感じたらこまめに言うほうが、風通しのいい状態でいられるのではないかなと思います。
逆に夫が、私に対して心掛けているなと感じるのは、「ありがとう」とすごくこまめに言うことです。「これは相手の仕事だ」と思ってしまうと、感謝を伝えるのを忘れてしまうことがあるんですが、夫はよく意識してくれているなと感じます。いつもしていることでも「ありがとう」と言われると、やっぱり嬉しい。
豪華なクルージングや、100本のバラはいらないから、毎日すこしずつ家事や育児の負担を担ってくれて、毎日ちょっとずつありがとうを伝えられる関係になると、長く続くと信じています。
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ふたりで共有していることは?

スケジュールの共有は、Googleカレンダーでしています。「そろそろ洗剤なくなるから俺買ってくるよ」のように、日常のことは会話のなかで共有しています。
位置情報はLINEのやりとりで把握し、生理など排卵予定日はアプリで管理するのではなくて、私が体調が悪くなりやすく不安定になりやすいので、そろそろ気持ちが落ち込むかも、と事前に話すようにしています。
お金まわりについては、結婚したあとに共同の口座を開設しました。毎月決まったぶんを入れて、生活費や高価なものを買うときに使っています。付き合っているときは、お互いのお金事情は話しづらかったですが、同棲を始めると同時に共有の財布を作って、生活費はそこから出しています。

お金を使うときのルールは?

特に決めていなくて……。個人的に買ったものや、お互いの収入、総資産も把握していません。
毎月口座に入れる金額は決まっているので、それ以外はノータッチでやってきましたし、きつくなったときはお互いに相談しようね、という約束しかしていません。でも、子供も生まれたし、今後はお金ももっと必要になる。どうするのが正解かわからないので、夫婦で話し合いたいなと思いつつ、やっぱりお金の話はちょっと共有しにくいなとも思っています。特にフリーランスは不確定要素が多すぎて、収入を聞いたところで来年はどうなっているか全くわからず、将来計画やルールを決めにくい部分もあります。収入が高いときもあれば低いときもあるし、新しく事業をするとなればドカッと使うかもしれない。なのでずっと、お互いに踏み込まずに暮らしていました。
でも、考え直さないといけないのかなと。
たとえば共通の口座にお金さえ入れていれば自分の貯金は全部使ってもいいのか?、それとも「万が一」に備えて子どものためにお金を残しておくべきなのか、だったら、使い方を決めないといけないのか? などなど、そろそろ見直すタイミングが来たのかなと思います。
話しづらいことも多いですが、家族を営む上では大事な話。ふたりで、ふたりらしいルールをこれからは作っていけるといいのかなと思っています。
豪華なクルージングや100本のバラはいらないけれど、日常のなかで情報を共有していることが、ステキな夫婦関係を作っているのかもしれません。

夏生さえりさん、ありがとうございました!
夏生さえりさんプロフィール
フリーランスライター。エッセイ、書籍、脚本、コピーライティングなど、文章にまつわる活動は多岐に渡る。 スターバックス、日比谷花壇、新宿ISETANとのコラボ小説や、 ソーシャルドラマ『水曜日22時だけの彼』の脚本など、ストーリーコンテンツが得意。10/28より全国上映を開始した、映画『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』では、企画と共同脚本を務めた。同じく企画・共同脚本を務めた、あさぎーにょ主演のYouTube短編映画「ハロー!ブランニューワールド」(動画名: もう限界。無理。逃げ出したい。)は国内外で5000万回以上再生され、賞を受賞。現在は育児エッセイも連載中。著書に『今日は、自分を甘やかす(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』、 『揺れる心の真ん中で(幻冬舎)』他。
執筆:Riho
写真:ご本人提供
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